2023年2月6日、トルコで大地震が発生し、多くの死亡者が出るという衝撃的な自然災害が発生しました。
そんな中、密かにに問題になっているのが、フェイク画像やフェイク動画による、情報の撹乱です。
こちらの記事で紹介した、スシローの迷惑動画とほぼ同等レベルの悪質さだと筆者は感じています。
正しい情報を知りたい方にとって、迷惑極まりない行為ですが、こうした画像や動画をアップする事に違法性は無いのか、また見分ける方法はないのかも解説します。
目次
フェイク画像、フェイク動画について
一言にフェイク画像、フェイク動画の撹乱と言っても、やり方は様々です。1つ1つ解説していきます。
過去の投稿を、今回の投稿内容として見せかける
過去に投稿された投稿を、今回の投稿内容のように見せかける方法です。
例えば、過去の地震の映像を、あたかも今回の地震の映像として拡散させる場合もあるようです。
初めて見た方は、信じてしまうかもしれませんね。
ただの素材を、今回の投稿内容として見せかける
今の時代、フリー素材サイトや素材を有料で販売しているサイトは山ほどあります。
その素材を悪用し、あたかも今回の内容として見せかける場合もあるようです。
例えば、「地震 フリー素材」とかで検索すると、結構ヒットします。これを悪用する人が残念ながら一定数いるようです。
画像、動画編集ツールを使用して加工する
現在の画像、動画編集ツールの技術は凄まじく、本物か偽物か判断するのが物凄く難しい、そんなレベルにまで到達している時代です。
Twitter上で拡散されていたら、大半の人は信じてしまうでしょう。
なぜこのような行為をするのか?
なぜ、このようなフェイク画像やフェイク動画をアップする方がいるのでしょうか?
一般的に指摘されているのが、「注目度アップの為」です。
例えば、YouTubeとかだとイメージがしやすいですが、再生回数が伸びれば、収益も伸びていきますよね。注目されることに価値があるので、情報を撹乱させてでもやる人がいます。
いわゆる、迷惑系ですね。
法的な問題は無いのか?
世界中を撹乱させる可能性もあるこのような行為に、違法性はないのでしょうか?
結論から申し上げると、日本の場合、基本的に違法となる可能性があります。
過去に、フェイク画像、動画系での事例がないか調べてみたら、下記のような事例がヒットしました。
ディープフェイク動画の公開はもちろん違法です。2020年10月には警視庁や千葉県警、京都府警などがディープフェイク動画を公開した複数の犯人を逮捕しています。容疑は著作権法違反や名誉毀損です。
internet watchの記事より引用
フェイク画像やフェイク動画の投稿は、著作権法違反や名誉毀損に触れる可能性がある事を頭に入れておいてください。
悪ふざけでも、投稿しないようにしましょう。
参考までに、今回のトルコの場合だと、「国民に恐怖とパニックを与える挑発的な投稿」を行ったとして、何人か拘束・逮捕されたそうです。
・フェイク画像や動画は、著作権、名誉毀損に触れるケースがある!
・悪ふざけでも、投稿は避けるべし!
フェイク画像、フェイク動画の見分け方
フェイク画像やフェイク動画を見分けるにはどこに注目すれば良いのか、それぞれ解説していきます。
似たような画像がないか調べてみる
WEBブラウザのGoogleChromeでは、画像を検索する機能がついています。同じような画像を見つけたら、フェイクを疑ってください。
コメント欄に注目してみる
コメント欄に「フェイク」「偽物」のような書き込みが異様に多い場合は、フェイクを疑ってみてください。多いということは、どこかで見た記憶があるという現れかもしれません。
彩度、明度、色相に違和感、ミスがないか
少し知識が必要な見極め方ですが、画像を加工する上で、彩度、明度、色相すべての整合性を図るのは、高度なツールの技術が要求されます。写真をズームして見ると、違和感に気づきやすいです。
また、合成の際、影をつけ忘れたりと、ミスがある場合もありますので、注目してみてください。
参考までに、下記画像をご覧ください。
極端ですが、右下の猫ですが、違和感が凄いですよね?光が当たっているはずなのに、はっきりしすぎていますね。また、影も無いので浮いているようで怖いですね。
コメント欄に注目して見る
こちらも、画像の際と同じですが、過去に投稿された動画であれば、既に見た記憶がある人が一定数いて、コメント欄に「フェイク」「偽物」と言った言葉が溢れかえっている可能性があるので、確認してみてください。
動き、輪郭に違和感がないか
体の動き(瞬き、声と口の動きが合っているか等)や、体と背景の輪郭部分に注目すると違和感を発見しやすいです。
参考に、下記動画をご覧ください。
こちらは、ウクライナのゼレンスキー大統領のフェイク動画です。
流石に違和感が凄いですが、瞬きも明らかに同じような動きで、体も固まりすぎていますね。また、体と背景の輪郭も少し不自然です。
まとめ
正しい情報を知りたい方にとって迷惑極まりない、フェイク画像やフェイク動画。
ただの悪ふざけのつもりであっても、罪に問われる可能性があることもご紹介しました。
くれぐれも、投稿しないようご注意ください。
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