AirTag(エアタグ)と言う、商品をご存じでしょうか?
この商品は、アップル社が忘れ物防止アイテムとして開発した商品ですが、この商品を悪用し、犯罪に利用する人が存在するそうです。
今回は、このAirTagという商品の危険性について解説します。また、被害に遭わないための対策方法もご紹介します。
今回の記事は、次のような方にお勧め!
・AirTag(エアタグ)について知りたい方
・悪用から被害を防ぐ方法を知りたい方
目次
AirTag(エアタグ)について
AirTag(エアタグ)と言う商品は、アップル社が開発した、忘れ物防止アイテムです。鍵や財布、バッグにつけて、その位置を、iPoneやMacなどからリアルタイムで確認し、場所を特定する事で、忘れ物を防ぐ事ができる商品です。忘れ物が多い方にとっては、とても便利な商品ですね。
サイズは、コイン程の大きさで、厚さは1cm程度なので、とてもコンパクトです。Amazonでの価格は、1つ5000円程度、4つセットで購入すると、15,000円程度で購入することができます。
AirTagの仕組みについて
この商品がどのような仕組みで位置情報を知らせるのか、説明します。
AirTag自体には、届く距離がせいぜい数メートルしかない、Bluetoothしか搭載されていません。これでは、外出先で忘れ物をした場合、ほとんど使えないですね。
しかし、AirTagは、世界中のiPhoneの端末同士が作り出すネットワークを活用しています。仕組みを簡単に例にすると下記のようになります。
例)
1.Aさんが、AirTagを入れた大切な筆箱を無くしてしまいます。
2.そのAさんの筆箱の近く(Bluetooth範囲内)を、iPhoneを持ったBさんが通りかかります。
3.すると、その位置情報をBさんのiPhoneから、iCloudを経由して、AさんのiPhoneに位置情報が届けられます。※当然、データは暗号化されています。
この仕組みで、持ち主から離れていても、位置がわかるという仕組みになっています。
こんな使い方も
こちらの動画では、置き配の荷物の盗難に悩んでいた被害者が、AirTagを忍ばせ、盗んだ犯人の居場所を特定し逮捕に至った事例が紹介されています。
使い方によっては、事件解決にも役立つということです。
どう悪用されているのか
ある程度予想は出来てしまうかもしれませんが、相手の持ち物に忍ばせたり、車に貼り付けてしまえば、相手の行き先を簡単に特定出来てしまいます。つまり、ストーカー被害に発展しかねない危険なものにもなると言う事です。小型なのも気づきにくく厄介です。
※注意喚起
— Ultimate Garage Boss@魔界クン🦇 (@hirooooomi964) January 20, 2023
レクサスLXに不明なAirTagが仕込まれてました。
下回りには潜らず手を入れて仕込める場所。ご丁寧にケースに入れて磁石で貼り付け。Bって書いてあるから絶対AもCもあるよね?
めちゃくちゃ気持ち悪いし盗難に際してこのような手口もあるので皆様もお気を付け下さい!#注意喚起 #拡散希望 pic.twitter.com/sAnvHr6BoP
上記のツイートは、車にAirTagを貼り付けられていた実際のお写真だそうです。
知らない間にこんなの取り付けられていたら、気持ち悪いですね..。
現在のアップル社による対策について
AirTagを開発した、アップル社も、このような事態をしっかり把握して、対策をしています。具体的にはどんな対策なのか見てみましょう。
アップル公式の説明
AirTagは、不要な追跡に使われないように設計されています。誰かのAirTagがあなたの持ち物に紛れ込んでも、あなたのiPhoneがそれを検知してアラートを表示。見つけられない場合でも、AirTagが音を鳴らし始めるので安心です。
アップル公式のAirTagの説明より引用
AirTagを付けている友だちがそばにいても、電車の中でAirTagを持っている人たちに囲まれても、心配ありません。このアラートは、AirTagが持ち主から離れた時だけ有効になるからです。
・・ここで一言!
全然安心じゃ無い!!!
公式の説明では、上記のようにしか記載されていません。アラートが表示、音が鳴るだけ。しかも、Android端末の場合だとどうなるのか。公式の説明で、なぜ「安心です」と言い切れているのか疑問です。
アップル社にも、早急な対策求むですね。
AirTagの不正利用防止にアップルとGoogleが協力
2023年5月2日、アップル社とGoogleは、AirTagなどの紛失防止機器の不正利用を防ぐ為に協力すると発表しました。
【ニューヨーク共同】米アップルと米グーグルは2日、アップルの「AirTag(エアタグ)」などの紛失防止機器の不正利用を防ぐために協力すると発表した。ストーカーらが機器の位置情報を利用しにくくするのが狙い。両社を含む業界全体で不正使用を見つけやすくするよう仕様を共通化したい考えだ。
Yahoo!ニュースより引用
これは、嬉しいニュースですね。Googleのアンドロイドでも不正利用を発見しやすくするとのことです。
続報に期待ですね。
AirTagによる被害の対策方法
商品が出回ってしまっている以上、仕方がないので、被害に遭わない為に対策をするしかありません。対策方法は、下記のとおりです。
手荷物、車に不審なものが無いか確認する
容易に思いつく対策方法ではありますが、現状、有効な対策としては、これしかないのではないかと思います。
忍ばせたり、設置されてしまえば、相手には簡単に位置情報が伝わってしまいます。アラートが表示されるから安心と公式では言っているものの、気づくのが遅かったり、Android端末だった場合は厳しいですよね。
AirTagによる被害が出ている事を頭に入れた上で、普段から手荷物や車に不審なものが無いか確認した方が良いでしょう。
一度特定されてしまうと、取り返しのつかない事にもなりかねないので、面倒くさがらず、確認するようにしましょう。
まとめ
便利なものが世に出ると、それを悪用する人が残念ながら一定数出てしまいます。
被害に遭わない為には、仕組みをしっかりと理解した上で、正しい対策を取る事が重要です。
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